独学でクラウドエンジニアを目指したい人向け。学習ポイントとおすすめ勉強方法を紹介! -物理サーバーの仕組み編

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こんにちは、ひさだい(@CloudasDK)です。

私は2020年1月に他業種から未経験でエンジニアに転職し、現在までインフラエンジニアとして働いています。今の会社ではAWSを使ったシステムの設計構築・運用保守を行なっています。

近年のトレンドとして、ITインフラをオンプレミスからパブリッククラウドへ移行したり、クラウド上に新規システムを構築する動きが加速しています。

クラウド技術を得意とするエンジニアのことを「クラウドエンジニア」と呼びます。上記のトレンドが追い風となりクラウドを扱えるエンジニアの需要が高まっているため、クラウドエンジニアを目指すことで自分の市場価値を高めることができます。

クラウドエンジニアとしてキャリアを始めるには、まずは根底となるインフラ技術を身につけることが必要です。

クラウドエンジニアになるために学ぶべき内容と、おすすめの学習方法・教材を数回に分けて紹介します!

目次

クラウドエンジニア基礎スキル

学習ロードマップ
STEP
物理サーバーの仕組み

今回はここ

STEP
Linuxの基本
STEP
ネットワークの基本
STEP
データベース
STEP
仮想化・コンテナ
STEP
システムアーキテクチャ
STEP
AWS基礎

物理サーバーの仕組みの学習ポイント

アプリケーションが動作するサーバーは、PCと同様にさまざまなハードウェア部品で構成されており、その上でOS(オペレーティングシステム)と呼ばれる基本機能を管理するソフトウェアが稼働しています。

パブリッククラウドが普及する以前は、企業やデータセンター内に物理的なサーバーやネットワーク機器を設置し、それらを直接管理・運用していました(オンプレミス)。

インフラエンジニアは、こうした物理機器を扱うエンジニアであるため、コンピュータがどのようなハードウェアで構成され、どのような仕組みで動作しているかを理解することが求められていました。

パブリッククラウドを利用する場合は、物理的な機器を直接触る機会はほとんどありません。しかし、クラウドの背後には依然としてサーバーやネットワーク機器が存在し、それらが動作しています。

つまり、物理機器の管理者がクラウドベンダーに変わっただけで、基本的なコンピュータの仕組みやハードウェアの理解は依然として重要です。

インフラエンジニアとしてクラウドを扱う場合でも、コンピュータの動作原理を知っておくことは、クラウドエンジニアとしての成長していくために非常に大切ですので、ぜひしっかり知識を身に付けましょう。

学習ポイント

身につけておきたい知識のキーワードをまとめました。学習方法で紹介する書籍で学習するか、自分で検索してみてください。

  • CPU
    • CPUの役割
    • CPUの性能(クロック周波数, コア数)
    • CPUのアーキテクチャ
  • メモリ
    • メモリの役割
    • メモリの特徴(高速アクセス, 揮発性)
    • メモリ容量とスワップアウト
  • ストレージ
    • ストレージの役割とメモリとの違い
    • ストレージの種類(HDD, SSD)と使い分け
    • RAID
    • NASとSAN
  • ネットワーク
    • NIC(Network Interface Card)の役割
    • LANケーブルの仕組み
    • 光ファイバーケーブル
    • ルーター/スイッチ/ロードバランサー
  • マザーボードの役割
  • BIOSとUEFI
  • 入力装置と出力装置(キーボード, マウス, モニターなど)
  • 電源ユニットとUPS
  • OS
    • OSの役割
    • OSの種類(Linux, Windows, Mac)

学習方法

おすすめ書籍

絵で見てわかるITインフラの仕組み

インフラ技術を体系的に学ぶことができるロングセラー本です。

タイトルだけ見ると初学者向けの印象ですが、解説はかなり詳しく、それなりにボリュームがあります。

しっかりとした基礎力を身に付けたい方におすすめの良本です。もし新人エンジニアに一冊だけ本をおすすめできるとしたら、この本を選びます。

インフラエンジニアの教科書

現役インフラエンジニアである著者が、インフラ知識だけではなく、インフラエンジニアとはどのような仕事なのかも解説しています。

主にオンプレミスを対象にしているため、従来のインフラエンジニアの仕事について知ることができます。

キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 / キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者

基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の参考書を活用するのもおすすめです。

基本・応用情報技術者試験の出題範囲は、ITエンジニアに必要な幅広い知識を網羅しており、特に基礎を固めるのに適しています。

資格取得を目指すのも良いですが、インフラ技術を重点的に学びたい場合は、前述の学習ポイントに絞って取り組むのが効率的です。

キタミ式の参考書はイラストがふんだんに使用されており、初学者でもわかりやすく解説されています。

自作PCを作る

コンピュータがどのような部品で構成されているかを理解するためには、実際に自作PCを作ってみるのがおすすめです。

CPU、メモリ、ストレージなどのパーツを個別に購入し、組み立てることで、コンピュータの内部構造や仕組みをリアルに体験できます。

自分の手でコンピュータを組み立ていくので、コンピュータに対する理解を深めるのにはうってつけです。

PCを分解してみる

自作PCとは逆に、中古の安価なPCを購入して分解してみるのも良い勉強になります。

コンピュータ内部がどのような構成になっているのか、分解することで自分の目で見ることができます。

その後はLinuxをインストールして、学習環境として再利用することもできます。

中古PCは、ヤフオクなどで数万円で手に入るので、コスパよくコンピュータの仕組みを学ぶ方法として非常におすすめです。

まとめ

インフラやクラウドエンジニアは、学ぶべきことが多いと言われています。

しかし、バックエンドやフロントエンドエンジニアと比べると、技術の変化がそれほど激しくないため、一度身につけた知識が長期にわたって役立つことが多いです。

特に今回紹介した内容は、インフラエンジニアとして押さえておくべき基本中の基本ですので、ぜひ頑張って勉強を進めていきましょう!

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