VirtualBoxがついにApple Silicon Macに対応しました!
Linuxの学習によく使われるVirtualBoxですが、Macの場合、今まではIntel Macしかサポートされていませんでした。
2024年9月27日に、Apple Silicon MacをサポートしたVirtualBox 7.1.2がリリースされました。
今回は、VirtualBoxを使ってApple Silicon Mac上でLinux環境を構築する方法について解説します。
VirtualBoxのダウンロード
公式サイトのダウンロードページの『macOS / Apple Silicon hosts』からダウンロードできます。
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ダウンロードできたらファイルを開き、画面の案内にしたがってVirtualBoxをインストールします。
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Linuxイメージのダウンロード
仮想マシンにインストールするLinuxイメージをダウンロードします。
今回はfedoraをVirtualBoxにインストールしてみます。
fedoraのダウンロード
fedoraの公式サイトからダウンロードします。
GUI用のfedora WORKSTASIONやコンテナ向けのfedora COREOSなどがありますが、今回はfedora SERVERを使用します。
ダウンロードページはこちら。本ページではバージョン40を使用します。
Apple Silicon Macの場合は『ARM® aarch64 システム向け』のDVD isoを選択します。
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ダウンロードしたisoファイルは後でVirtualBoxで使用します。
Linuxイメージのインストール
Linuxをインストールする仮想マシンをVirtualBoxで作成していきます。
VirtualBoxを起動したら、『新規(N)』をクリックします。
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仮想マシンの作成
まずはfedora用の仮想マシンを作成します。
新しいウィンドウが表示されるので、必要事項を入力していきます。
- 名前とオペレーティングシステム
-
- 名前: fedora-test-machine(好きな名前でOK)
- フォルダー: デフォルトでOK
- ISOイメージ: ダウンロードしたfedoraのisoファイル
- タイプ: Linux
- Subtype: Fedora
- バージョン: Fedora (ARM 64-bit)
-
- 自動インストール
-
スキップで問題ないです。
- ハードウェア
-
- メインメモリー: 2048 MB(仮想マシンに割り当てるメモリー量です)
- プロセッサー数: 1
- EFIを有効化(一部のOSのみ): ✔️
- ハードディスク
-
- 仮想ハードディスクを作成する: ✔️
- ハードディスクファイルの場所: デフォルトでOK
- サイズ: 8.00 GB(好きなサイズでOK)
-
入力したら完了をクリックします。
するとサイドバーに作成した仮想マシンが表示されます。
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仮想マシンはダブルクリックするか、選択した後に『起動(T)』をクリックすると起動します。
※初期設定だとウィンドウが小さいので、ツール->環境設定(P)->ディスプレイ->表示倍率を200%ほどに設定しておくことをおすすめします。
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仮想マシンを起動すると、下記のような画面が表示されます。
Install Fedora 40を選択し、Enterで決定します。
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fedoraのインストール画面が表示されるので、案内にしたがって設定していきます。
まずは言語選択です。ここでは日本語を選びます。
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次にインストール先の設定をします。
『インストール先(D)』をクリックするとデバイスの選択画面が表示されます。デフォルトで問題ないので、完了をクリックしましょう。
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次にユーザーの設定をします。
今回はrootユーザーを利用します。『rootアカウント(R)』をクリックし、『rootアカウントを有効化(E)』にチェックを入れます。
好きなパスワードを設定したら、完了をクリックします。
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これで最低限の設定が完了しました。内容に問題なければ『インストールの開始(B)」をクリックします。
『インストールが完了しました!』と表示されたら、『システムの再起動(R)』を選択します。
再起動後に下記のような画面が表示されればインストール成功です!
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Linux環境にログイン
インストールが完了したら、Linux環境にログインしてみましょう。
vbox loginにroot。Passwordにインストール時に設定したパスワードを入力して、Enterを押します。
※Passwordは入力しても画面には表示されません。
下記のような画面が表示されれば、rootユーザーとしてログインできています。
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exitコマンドでログアウトできます。
また、「shutdown -h now」で仮想マシンを終了できます。
おわりに
ローカル環境にLinux環境がほしいときによくVirtualBoxを利用していましたが、M1チップ搭載のMac Bookに新調してしまったため、VirtualBoxが使えずに困っていました・・・
個人的には待ちに待ったアップグレードです!
ぜひ新しいVirtualBoxを使ってみてください!
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